2023年10月12日 西の風新聞掲載
【体内発酵】
このシリーズでも発酵食品は健康に良いという情報を発信してきましたが、実は私たちの体の中にも食品に含まれる『あるもの』を『善玉菌』が発酵させることにより、腸内で『健康のカギとなる物質』を作る仕組みがあるのをご存じでしょうか。
この発酵のサイクルがうまく回ることが健康において重要なことがわかってきました。
【健康のカギ】
健康のカギとなる物質を『短鎖脂肪酸』といいます。酪酸や酢酸などの有機酸の総称です。善玉菌の働きの中で最も重要なのは『短鎖脂肪酸を作り出すこと』と言っても過言ではありません。そのため研究者たちからも注目されています。
腸内を弱酸性に保ち善玉菌が増えやすい環境を作り、悪玉菌の活動を抑制。腸の蠕動運動を促して排便を助け、水やナトリウムの吸収を促し、最も腸を元気にする栄養素と言われるなど、多岐にわたり腸内の健康を守る働きをしています。
【水溶性食物繊維】
短鎖脂肪酸の元になるのが野菜、果物、未精製穀物、豆類、海藻などに含まれる『水溶性食物繊維』です。
腸内の善玉菌(ビフィズス菌や酪酸菌など)の大好物で、喜んで食べてくれます。その過程で発酵が起こり、作られるのが短鎖脂肪酸です。
つまりヒトと腸内細菌は共存関係にあり、私たちは腸内細菌が喜ぶ食べ物をお腹に入れて発酵してもらうことで、短鎖脂肪酸が作られ健康を還元してもらっています。
【おならの臭い】
現状の腸内環境の良し悪しを見極める方法をお伝えします。
体内発酵のサイクルがうまく回っている腸内環境では、おならはあまり臭くありません。
そのような腸内環境のおならは漬物のような臭いがすると言われています。
お肉を食べ過ぎた翌日におならが臭かった経験があるかもしれませんが、それは悪玉菌が増殖している証拠です。おならのにおいは腸からのサインということになります。
食欲の秋、お腹の善玉菌が喜ぶ食事を心がけてはいかがでしょうか。







